ユリシーズ註解

またまた翻訳の話題でお許しを。
北村富治氏の新著(洋泉社)。丸谷才一他訳を前著(宝島社)でぶったたいた人であるが、その後その議論についてまともな反論なりをみたことがない。柳瀬氏が岩波新書ジョイスの誤訳を指摘していたのが記憶に残る程度であるが、なぜ英文学者は沈黙しているのだろう。小生には北村氏の立論が説得力をもつと思っているが。