AIJその後2

http://www.tabisland.ne.jp/acfe/fraud/fraud_051.htm

ウォールストリートでマドフの詐欺が発覚した2008年にニューヨーク・タイムズ
にハリー・マルコボスがSECに対して告発していた過去のレターの写し全文が
掲載されていた。こういう告発をしていてもSECもなかなか動かなかったし、
それまで10年近くSECの検査にも引っかからずきたのであるから、
特に日本だけが甘いということではないのかもしれない。
 ところでこのマドフ事件以降、米国 は投資顧問業の規制を強化したのだろうか。
この事件の前からできていたポールソンの改革がそれにあたるようだが、
監督強化にはつながらないという見方だったらしい。
http://www.forbes.com/2009/01/05/madoff-regulation-banking-biz-wall-cx_lm_0105madoff.html
Paulson's plan, if adopted, would merge the Securities and Exchange Commission with the

Commodities Futures Trading Commission, transfer some authority over securities firms

to the Federal Reserve, and create oversight for market risk and business conduct,

among other things. It also would emphasize the industry's role in self-policing.

 なるほどこの程度の「改革」では再発してもおかしくなさそう。

次のような陣容があるのであるから、これをもっと有効に使え、というで、
現状ではSECは小規模企業を担当しがちであるが、もっと大物を
検査しろということらしいが。
The SEC has 3,500 employees, the Financial Industry Regulatory Authority has
another 3,000 and the various state securities regulators, all combined, have another 3,000 or so
 今回金融庁へたれこんだ同業者名は今後も多分でてこないだろうか。
ひょっとするとこの同業者はAIJに客を横取りされた投資顧問か。
 マドフの会計事務所も小規模のものでそれ自体がおかしいが、今回のAIJ の
監査法人も怪しい粉飾や乗っ取り事件で名前がよくでてくるところで過去に
処分も受けているが、監査法人にちゃんと仕事をやらせることも必要。