ブリタニカ

http://mediadecoder.blogs.nytimes.com/2012/03/13/after-244-years-encyclopaedia-britannica-stops-the-presses/?ref=global-home
ブリタニカ百科事典が2010年版を最後に印刷版をやめることを決定した。
最盛期の1990年版で米国で12万部、2010年版は12000部印刷して8000部しか売れていない。
32巻で1300ドル。アメリカでもセールスマンが戸別訪問で販売していたとは知らなかった。
年70ドルのネット版を50万人も利用しているから、百科事典が必要でなくなったわけではなさそう。
間違いの多いウィキぺディアであるが、2005年にはネイチャー誌がブリタニカと比較して誤り件数を
調査したら両方ともそれなりの件数で誤りがあったらしい。
日本の平凡社が調子悪くなったのも百科事典が売れなくなったことが一因。OEDも第二版で
もう改版しないようであるから、どんどんこの種大型企画本はネットへ移行していく。
 今から40年前にやはり同種の百科事典アメリカーナを売り込みに、若い女性が拙宅を
訪れてきたことがあった。当時はその他の子供向け英語教材とセットで30万くらいしたが、
学歴もなく子供の教育にでも頼るよりしようがない母親がかなり前向きで検討していたことを
思い出す。
結局買わなかったが、あれを買っていても今の私の英語力は変わっていなかっただろう。
教材は必要な時に、必要なものを与えないと宝の持ちぐされ。ネットでバンバン英語なんぞ
触れる機会のある時代にはそれにふさわしい英語学習と知の取得法がある。