マイナスのストックオプション

海外の証券会社の役員や幹部が成果主義でボーナスを
稼ぐために事後のマイナスを被ることを覚悟の上で
短期間にリスクの高いビジネスを行うことによって
巨万の富を得るということが多発した。さすがに
それではまずいということで退職金も数年に渡って
分割払いするという制度ができた。
ストックオプションも低い額で自社株を購入できる
権利であるが、こちらのほうは仮に退職後に株価が
暴落しても特にその特権を履行できない、というのに
とどまっている。
 問題は当事者としてかかわっていたことが原因で
株価が退職後暴落した場合、その責任を取らせることが
何らかの制度設計でできないか、ということである。
そこで株価がプラスとなった時のストックオプション
あるのであれば、マイナスとなった時のものがあっても
いいのではないか、ということである。
 責任を取らせるのは、まあ、せいぜい3年くらいであるが、
食い逃げの経営をやる米国の金融会社の経営者への抑制ぐらい
にはなるかもしれない。