暴動リスク是中国的

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中国反日デモでの損害で、平和堂の場合はPICC中国人民財産保険会社が
引き受けているので、結局は中国がその損害を支払うのだ、というのが
このブログでの趣旨である。ただ、問題は通常の普通保険約款では
この種の暴動による損害は無責であって、担保するには特約が
必要であるのだが、中国のように5年に一度くらい、まさに原発
大事故の頻度並みに日系企業がターゲットとなる社会でこのリスクを
引き受ける保険会社はほとんどない。
 ましてや平和堂のような日系企業にPICCがいくら高い料率であっても
暴動リスクのカバーを提供するというのは考えにくいのである。
 むしろ中国の日系保険会社が、某自動車メーカーや電機メーカーの
圧力に押し負けて、特約でカバーを提供している可能性があるのであって
これは昨年顕在化したタイでの洪水リスクのようなリスクのように
日本のメガ損保が負っているリスクなのかもしれないのだが、実態は
よくわからない。破壊だけならばまだ限定的であるが、放火で全焼と
なるとなかなか再保険も限られているはずであるから、痛い目に
合いそうである。

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橋爪大三郎先生の東京工業大学世界文明センターのHPも
サイバー攻撃の対象に。セミナー参加者の個人データが流出した
そうだから、そのうちお詫びの連絡でもあるかな。