超人高山宏、明治大学を去る

http://www.meiji.ac.jp/koho/press/2013/6t5h7p00000gclgt.html

「Theatrum(テアトルム) mundi(ムンディ) —世界は劇場—」
対談1 舞台の底から来るもの—襤褸と官能とスペクタクル Ⅰ
桃山 邑(水族館劇場代表)×郄山 宏(明治大学国際日本学部教授)
 この桃山という人の存在は初めて知った。建設業で現場の作業をしている
生活者であり、かつ劇団主催者かつ台本作者というスーパーマン。高卒で
あるが、そこらの大卒よりよほど読書暦もあり、若い時より世の中のあり方
とか、芸術とかを考えて続けてきた実践者。高山氏とは4年程度の付き合い
らしいが、建築現場の作業着を着て大学の文化講座の主賓となっても
違和感なし。(静岡大学では講義を頼まれてこの服装でいったら立ち入りを
断れたらしい。)
 いきなり高山氏が『世の中これでいいのか」と桃山氏に問いただす。社会
変革とプロテストを演劇で行っている桃山氏はもちろん自分の立場を自らの
建築現場作業員と劇団主催者としての人生経験とともに語り、なかなか雄弁で
ある。御茶ノ水のクロサワ楽器店のビルを建てた人が、ヤンコットやドラマツルギー
を語るとは誰も想像できまい。
対談2 舞台の底から来るもの—襤褸と官能とスペクタクル Ⅱ
桃山 邑×中沢 新一(明治大学研究・知財戦略機構特任教授)
 桃山氏の中沢への社会変革参加への本気度を何度も突っ込んで問う姿勢が
印象的。もちろん中沢はそんな青臭い質問に直截的には回答しない。それでも
桃山氏は追及をやめない。

対談3 「傾く」ということ—バロックマニエリスム/ピクチャレスク
中沢 新一×郄山 宏