憂い顔の「星の王子様」その3

引き続き同書から
P107
 世の不思議はまだある。「フランス語を少しかじっている」「翻訳家」だという鳥取絹子というひとは、内藤初穂著「星の王子の影とかたち」の<18・鼎談「内藤の翻訳作法」>に登場して、「これだけの名訳」「究極のやりかた」「名訳の秘密がかいま見られた」「あまりの素晴らしに震えがきた」「最高の印象訳」「秀逸だ」などと、内藤神社の巫女訳を買って出ている。

鳥取絹子(とっとり きぬこ)
1947年,富山県生まれ.フランス語翻訳家,フリーライターとして,幅広いメディアで活躍する.主な著書に『大人のための星の王子さま』(KKベストセラーズ),『フランス流 美味の探究』(平凡社新書)など.訳書に,『フランス 新・男と女』(平凡社新書),『移民と現代フランス』(集英社新書),『退屈の小さな哲学』(集英社新書)ほか多数.
http://www.yomiuri.co.jp/atcars/nichiyou/aisya/20080710ai_01.htm

この人の他の翻訳の品質も一度みてみる必要がある。「サン=テグジュペリ 伝説の愛」アラン・ヴィルコンドレ/鳥取絹子 訳 は岩波書店から出ている。http://www.iwanami.co.jp/moreinfo/0230160/top.html