高田さん、お久しぶりです。

大航海の猫猫先生による「<文学>への軽蔑」を池袋ジュンクで立ち読み。80年代の文学や人文学への動向をまとめて、そのとおりとも思うがやはりアカデミズムがどこか「世間」の動きに取り込まれてしまったということが重要かと。学問なんてそんなに流行に左右されたらいかんのですよ。ましてや「左翼」ぶって何かをいったつもりなんて問題外。
 ところで、高田里恵子さんへの「文学部における病」も出てくるが、彼女は創作ではなくてメインストリームのドイツ文学の研究を学生時代からやりたかったのだと思いますよ。でも前にもいったことがあるが、中野孝次への大工の子供から知的に上昇した私小説的な表現活動への嘲笑は、平塚のハイブロウな家庭に育ったお嬢様の議論ではないか、と思います。

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高田里恵子さんのことを書いたら、今日の毎日の書評に写真入りで筑摩プライマリー新書の紹介があった。学生時代からあまりおかわりなく。