2010-01-01から1年間の記事一覧

ヴァレリーの発音は

9月17日の海老坂武さんの講演では海老坂さんはValeryを後ろの方に アクセントを置いて発音されていたが、あれれ、と思った。 ずっと最初にアクセント(アクサンでもいいが)があるものと思って いたからである。パリにも長く滞在された海老坂さんが間違うは…

加藤周一ウィーク

世田谷文学館 1919年9月19日は加藤周一の誕生日。したがって9月19日周辺にさまざまな 催しがあるようになってきた。

障害者自立支援法の顛末

厚生省の元局長の無罪放免もいいのだが、小泉改革の中で行われた障害者自立支援法の 評価のことも冷静にしてみたほうがいい。 「8月以降の当事者団体の対応は、当時企画課長の村木さんが一手に引き受け、 精力的に説明会や勉強会をしていました。村木さんは…

証拠隠滅

前田恒彦(広島大学法学部卒)が、高知大学卒の厚生労働省の局長を 取調べ、証拠偽造までやるとは。なにかローカルな臭いもするが、 どこか勘違いをした人たちが勘違いしたことをやっているという 臭いがする。この方のお顔を拝する限りでは、単に学力低下と…

みちくさ市逍遙

昨日はじめて鬼子母神のみちくさ市へ。北方人さんや、塩川さん、岡崎さん等、ブログや 活字でしかしらない人をお見かけしたが、一種独特な雰囲気をもつ不思議な催しとなっている。 古本を中心とした催しとして世界でも稀にみるものではないか。 - リチャード…

現代文学論争

筑摩選書の創刊のご案内の冊子をもらってきた。 猫猫先生の「現代文学論争」の6「事故のてんまつ」事件の 部分4ページが掲載。冊子の冒頭に「本文は構成前のものです」 とあるのは光文社新書との騒動を念頭に置いたものか? - 海野弘も猫猫先生に刺激された…

加藤周一とフランス

日仏会館 18:00 加藤周一を記念する講演会をその誕生日ごろに 開催する講演会の第一回。講師は海老坂武氏。1934年生まれだから、今年 76歳であるがとてもそんなお歳には見えない。質問の時に会場の声が 聞き取れないことで、耳が遠くなっておられるのが…

ワールブルク文庫の危機

ロンドン大学にあるワールブルク文庫が法外な家賃の値上げを求められて 存続が危うくなっているらしい。ここでも経済性を求めて日本流の大学改革をやっているのか。 http://www.nybooks.com/blogs/nyrblog/2010/sep/01/save-the-warburg-library/ ワールブル…

加藤周一と煙草

以前にお茶の水の総評会館の講演会で加藤周一さんが休憩時間に 煙草をすっておられたことを書いたが、加藤さんの喫煙姿が 映像であった。映画「しかしそれだけではない」予告編 http://www.youtube.com/watch?v=Gv7japsBGgQ

身は売っても芸は売らぬ

左翼である平野謙が恩賜賞を天皇から受け取ったことを没後1年の 「偲ぶ会」(1979年5月31日新橋第一ホテル)で、井上光晴は 次のように発言した。 (「ある批評家の肖像 平野謙の<戦中・戦後>杉野要吉 勉誠出版 2003年 p598) 「なんのために「戦後の文学…

凡庸なるティーレマン

クリスティアン・チィーレマンという人のCDを今までまともに 聞いたことはなかったが、NHKの今晩の芸術劇場ではじめて ウィーンフィルを指揮したのを聞いた。はっきりいって 失望。ベートーヴェン第五をこれほど凡庸に演奏する人も めずらしい。指揮ぶりは冬…

IPCC見直し

http://www.nytimes.com/2010/08/31/world/31nations.html?_r=1&emc=eta1 インチキレポートであることがばれて、ようやく国連も 組織改革に着手したとの報。なぜか日本のマスコミは大きく報じない。 - アマゾンの現在お取り扱いできない洋書というのはどうい…

アフガン戦争2002年2月声明

知識人の声明というのは概して評判が悪いが、イラクからアメリカ軍が 撤退するのを機会に2002年にこういうものを出していた米国知識人という のがいたことを記録しておく価値はあるだろう。 http://www.washingtonpost.com/wp-srv/nation/specials/attacked/…

沖縄・米国・宇沢先生

2010年1月にこんな会見があったとは知らなかった。 マスコミは殆ど報じなかったのではないか。 CIAによる戦後日本政治への影響はいいが、サブプライム崩壊と 同列に論じるのでは単なる陰謀論ではないか。宇沢弘文教授の 経済論もおかしい。 http://www.youtu…

Frank Kermode 死去

8月18日フランク・カーモード死去。91歳。 http://www.lrb.co.uk/blog/2010/08/18/the-editors/frank-kermode/

悪訳「正義論」

昨日の毎日新聞のサンデル教授の「これからの正義の話をしよう」書評に松原隆一郎が 悪訳としていたロールズ「正義論」の翻訳について触れていたので、昔その翻訳を 読んで頭がいたくなったことを思い出した。アマゾンの読者評に★ひとつが2票あり。 「紀伊…

木下杢太郎1945

木下杢太郎1945年2月17日日記に以下の記述あり。 「大東亜戦争は其の勝敗に対する危惧よりも、其の発端の理由が明らかで なかったことを痛むものである。」 つまり、政府当局は、米英中蘭によるABCD包囲網に追い詰められ、自存自衛 のためにやむなく戦さをは…

国債買い入れ

http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C9381959CE3E3E2E2E48DE3E3E2EAE0E2E3E2E2E2E2E2E2E2 日本と欧米とは違う経済学が支配しているようだ。

Tony Judt死去

歴史家のTony Judtが死んだ。NYTの死亡記事。NY大学の先生だったのだから詳しいのは 当たり前だが。体が動かなくなる病にかかっていたとは知らなかった。61才は若い。 http://www.nytimes.com/2010/08/08/books/08judt.html?_r=1&scp=1&sq=judt&st=cse また…

ジョージタウン大学

酔っ払い運転でコンビ二に突っ込んだ森善朗元首相の馬鹿息子のプロフィール。 http://www.mori-yuuki.com/profile.html ジョージタウン大学のEFL終了とか書いてあったので、大学はまじめに出たのか、 と思って調べてみるとEnglish as a foreign languageの語…

もうろく帖

昨日昼休みに久しぶりに神保町へ 東京堂書店店頭に編集グループSUREによる鶴見俊輔「もうろく帖」を 発見し購入。鶴見がつけている1992年2月3日からつけている 文庫版のノートの復刻版。中は活字化されているが、そのままでも よかったのではないか。…

浜田ゼミ?小宮ゼミ?

池田信夫先生が、浜田宏一の対談本にケチをつけている。確かに 勝 http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51440103.html確かにこの本でも浜田氏自身が白川日銀総裁が自分のところの ゼミ生であったといっている。ところが白川氏が小宮ゼミの 出身であるこ…

加藤周一ウィークリー

http://www.setabun.or.jp/event/salon/post_7.html 加藤周一への回顧の催しがいろいろ始まっているが、 さすがは世田谷文学館、講演者を揃えている。 - http://park22.wakwak.com/~mangaya/nikkann.html なにやらTwitter以前という感じがよろしい。 …

変節の輩

黒古一夫先生のコメント 「道浦母都子の『無縁の抒情』が岩波現代文庫の1冊になった際、収録作品を 原本と異なるものにした、というのは多くの人が知る事実です。僕の友人の 歌人など、そのことがあったために「あいつは、……」と、かつては全共闘 世代を代…

心に残る文章

http://tmkokino.hp.infoseek.co.jp/old050315/batkesanheno-mail.htm藤原氏の文章がなぜか心に残らないのは何故かいつも気になっていたが、 小生だけではないようだ。師匠の坂本義和の論もどこか足が地について いないような文章であった。頭がよすぎる人た…

宇宙飛行士の資質

次々と日本人も宇宙空間に飛び出すが、その人たちの共通点というのは 秀才であることはもちろんであるが、無葛藤の人々であるということで ないだろうか。北山修のような内部に葛藤を抱えているような人間は宇宙飛行士にはなれない。

食堂ガン

桑田圭祐が食堂ガンであるという。小澤征璽もそうだ。 食堂ガンは手術をしても予後が悪い恐ろしいガンである。 実は小生ももう10年以上も食堂のポリープがガン化しないか 毎年胃カメラを飲んでいるのがいまのところ、ガン化していない。 自分が食堂ガンであ…

ヴァレリーの蛇

「若きパルク」を書き始めた1920年ごろからポール・ヴァレリーにとって 蛇が愛好するイメージとなり、カイエの中にもたくさんみられるらしい。 自分の尻尾に噛み付き円形を成したデッサン、鍵にまとわりつく蛇の デッサンや、女陰の中から蛇が鎌首を持ち上げ…

小田実全集の欠落

講談社から出る小田実全集の評論の部に昭和53年に書かれた 「「北朝鮮」の人々」とか北朝鮮関係のものが入っているのかが 気になっていたが、どうやら抜けているようだ。 http://odamakoto.jp/literary/index.html#dbook-critic 小田の文業を断簡零墨すべて…